Chaos Jockey @Basement Bar

あらあら、一ヶ月もブログをほったらかしにしてしまった。そんなつもりはなかったのに。決してネタがないわけではありましぇん。

このひと月、ライブに行くわけでもなく、家にじっと閉じこもる日々ばかりでした。それというのも、最近は音源をネット上で手に入れることが本当に容易になってしまって、それもITune Storeになんかお世話にならなくてもオモロい音源がバンバン、しかも無料で手に入ってしまうんだもの。Mary Halvorson, Benedict Drew、それから三上寛のVajraとか灰野敬二とTony Conradのデュオのライブ音源なんかもあるんだもの。購読してる『ワイヤー』誌だって購読者向けにCDやmp3をくれちゃうんだもの。十二分に満足してしまう。

そんなことよりも、楽しみだった昨日のライブ。山本精一と茶谷雅之のデュオのChaos Jockeyのワンマンライブ@Basement Barはすごかった。

開場/開演が8時とあるからそれに間に合うように到着したら、Chaos Jockeyは10時から開始と知って閉口する。空白の2時間は中原昌也のDJで埋められた。ボクはその間、VJ(?)Ophiaの灯りをたよりに最新号の『ワイヤー』誌を読んで潰した。で、やっとこさChaos Jockey。このユニットは確実に進化している。

この公演は2年振りか。前回も同会場で行われたとき、山本精一の『なぞなぞ』のエレクトリックバージョンで幕を開け、途中からドラムの茶谷が登場する形だった。今回も造音作家、山本精一の炸裂ギターが数分続いた後、ドラムがステージに上がった。

スモークがもくもくしてしまって、二人の姿はあまり見えない。山本精一も最初から歌うわけでもないので、出だしはとても落ち着いているかに思えた。ところが、ギターもドラムものっけからフルスロットルで、ギターからでてくる轟音のめくるめく美しさとボルテージ高いドラムに会場は包まれる感じ。ロックとノイズ境界線すれすれを走る綱渡り。

勢いも勢いなので、演奏は30分ほど。でも2時間待った甲斐がありました。Chaos Jockeyのドラムは茶谷にしかできないだろうが、体力的にはそれ以上長く演奏を続けるのは難しいんだろうなぁ。

それから、客としては楽曲にのれてしまうのが不思議。Paraのことを思い出しても、山本精一関係の楽曲は最近、グルーブを強烈に意識させる。

Chaos Jockeyの後は、大友良英のDJがあったけれども、彼には納得させられたことがないので無視して退散。