Lightning Bolt

O-Nest渋谷にてLightning Bolt観てきました。う〜ん、これはボクが年をとってしまったということなのだろうか。あまり感心することはなかった。

ボクがいちいちいうまでもなく、ベースとドラムによるこのユニットはとてもパンキッシュでエネルギーも充満しているし、破壊力十分ではある。たしかに会場内のオーディエンス、特に出演者とおなじ高さのフロアにいるオーディエンスは、演奏終了後、全身の汗を拭ったり、または着替えたりするほどで、会場内の雰囲気は熱気につつまれたものだった。

ただ、である。ボクがあまり説得されなかった主な理由は、ベーシストが展開するフレーズはrock-inflectedであるとの印象を拭えず、楽曲の構造自体がとても古くさく感ぜざるを得なかったことにある。肯定的な言い方をするならば、1970年代のパンク・ムーブメントを経験できなかった世代(ボクを含めて)が、その初期における衝動を21世紀になって体験させてくれるバンド、というくらいか。でも、そんな体験は他のミュージシャンやバンドを聴くことでいくらでもカバーできる。

その他Hair Stylisticsも対バンで登場。中原昌也暴力温泉芸者)、ダメになったわ。いかにもファミコン世代が出してくる音なのだが、叫び声含めてすべてがナンセンス。ボクは聴くに耐えられなくて途中退出。全公演終了後、彼自身がCD−Rを販売しているようだったが、客足は皆無。

Chaos Jockeyは10月初旬の公演@ベースメント・バーから間もない出演だったが、adrenalin-drivenなドラムと、歪みまくったギターの狂おしく美しい絡みがボクは大好きです。そうそう、Chaos Jockeyの二人もかかわっているMostが、来年1月ベースメント・バーにてライブ開催だそうで。Phewさんのシャウトが久々に聴ける。

話題が戻って恐縮だが、Lightning Boltの演奏を目の当たりにしつつ、へんなこと考えた。こういう話は実につまらないのだけど...

「ドラム+α」
αがベースの場合=Lightning Bolt
αがオプトロンの場合=Optrum
αがギターの場合=Chaos Jockey

この3者を単純に比較しちゃうと、音楽の形式的な面でも内容的な面でもぶっ壊れてるのは後者の2つじゃないかな。今回Lightning Boltは観ることができてよかったとは思うのだけれど、一度体験すれば十分かな、と感じてしまった。

で、明日はウルフ協会全国大会をはじめ、学会がオンパレードの日ということで、今日は早めに休みますです。