なんだかなぁ

今から15年くらい前に日本で収録されたジャミロクワイのライブ映像を観た。これは恐らく、市場に流通していない。かつてNHKのBSで放送されたされたものだ。自宅でビデオ録画したものを最近DVD化した。

折しもブラーだのオアシスだのとUKものがとてももてはやされており、高校生だったボクはジャミロクワイのファーストアルバムで完全ノックアウトをくらった。

気になったのはジャミロクワイの音楽のことではなく、観客のノリのよさである。とにかく客が元気なのだ。

なぜこんなことが気になったのか。それは、最近のライブハウスではあんな元気でノリの良い客を目にすることはなくなったなぁと思ってたからだ。さらに言えば、ボアダムズミッシェル・ガン・エレファントギターウルフ、ピチカートみたいにガツンとインパクトのあるユニットがメジャーなシーンで減ってしまったとも思う。

客もミュージシャンもインパクトがなく、当たり障りのない、ある意味形式的には保守的なトレンドに覆われているのかな。コンテクストは全然違うのは承知だが、(テレビ朝日系列『朝まで生テレビ』で)東浩紀が指摘していた、現代社会における「保守化せざるを得ない状況」と連動しているのだろうか。