Louis Philippe

うっかりLouis Philippeのサイトに出くわしてしまった。

ボクは6年くらい前、ロンドンのスピッツという会場で(今この会場はつぶされかかってる。そう雑誌で読んだ。ここは灰野敬二クラスのバンドも出演できるし、エアポート・ガールみたいなベルセバ直系のバンドも演奏できるような、しかも音響もしっかりしたところで、たしかコマーシャル・ストリート沿いの雰囲気の良い会場だ)、Louis Philippeを生で観た。最前列で。

だから彼のいろんなことは知ってるつもりだった。しかし、自分の無知を思い知る。Louis Philippeは、ムーンライダーズ鈴木慶一との共作があったなんて。

で、この作品がmp3でダウンロードでフルに聴けるとある。

聴いてみた。もろLouis Philippe+ライダーズ+XTC。この2人は、合わないだろうと思った。Louis Philippeの繊細な声に、鈴木慶一の、どっから出てんだかわからんような妖しい声、というか雄叫び。無理だ。絶対にマッチしない。全体的な感触としては、2人が敬愛するXTCの_Murmur_にとても近い。

ところがマッチしてた。気味悪い。料理でもよくあるような、意外な組み合わせが、おもろい、しかもおいしい味を出す、ということか。

で、そのロンドンでLouis Philippeを観たとき、ゲストが参加してたDave Gregory。

この時にはすでに彼は、XTCを脱退していた、健康上の理由で。しかし、Louis PhilippeのステージでのDaveの演奏は、そんな健康上の具合の悪さなんか感じさせないプレーだった。

あのギターは凄すぎた。もちろんXTC時代も凄いプレーで知る人ぞ知るギタリストだったが、Louis Philippeのステージでも、まぁ出るわ出るわ、凄まじいフレーズが。彼のギターを直接聴けるだけでも、純粋なjoissanceだった。最前列にいたのだからなおさらだった。Daveの参加を知ったのは、演奏が開始されてからだった。クレジットには彼の名前は一切なかった。だから、快楽であり、驚愕だった。

で、Dave Gregoryのサイトにも訪問。知らないDaveの参加作品が一杯だった。再び自分の無知を知る。