渋谷のスパ施設

渋谷松濤の女性専用のスパ施設で凄い爆発があったそうだ。

テレビを見ていると、その瞬間のコンビニの映像が目に飛び込んできた。現場にほど近いコンビニの監視カメラが、爆発の瞬間の客の慌てた行動を記録しているのはもちろんだが、爆音もかすかではあるがテレビのスピーカーを通して聴こえた。

不謹慎なことを言おう。この現場近くにいた人たちがちょっと羨ましい。

テレビや映画、音楽を通して、様々な爆音をボクは経験してきた。幼い頃ならタイムボカンシリーズのエンディング。最近だったら大阪が誇るノイズバンド、Solmaniaか。しかし、いずれの場合も、所詮作り物の音だ。厳密に言えば、ボクが慣されてきた爆音は、にせものなのだ。サンプリングしてもつまらいなぁ、それでは。

一方、渋谷の爆発である。3人の犠牲者が出たと耳にしている。これは、本物の、生の爆音である。世の中にはいろいろな大惨事が起こっているけれど、このような爆音を生で体験できるというのは、人生においてそうそう経験できることではない。現場の人間にすれば、すぐそこで、生の爆音が聴けるのだから。この音こそサンプリングするにふさわしい音だ。

だから、現場近くに居合わせた人たちが羨ましい。とても。爆発の際、爆風と共に爆音を経験できた人たちが、とても羨ましい。

ちなみに、そんな爆発から数時間後、ボクは最寄りの都内のスタジオにこもり(いつもはドラムの練習で使用するスタジオ)、ギターにいくつもエフェクターをくっ付けて、せっせとノイズを出してました。アンプのボリュームを最大限にした途端、自分でもびっくりしてしまったけれど、スタジオに出入り禁止になりはしまいかと、ヒヤヒヤドキッチョの2時間でした。デジタル・ディレーのエフェクターが欲しいなぁ。