いい話を聞いた
旅行で録音したMDの数、25枚にのぼる。もっとあるかもしれない。MDの音源をパソコンに突っ込むために必要な時間を単純計算しても、最低25時間かかるのかとおもったら、何だか体中が痛みだしそうだ。さらにまずいのは、帰国してからは、音楽外の作業が次から次へと舞い込んできて、1つも事が進んでない事だ。ヤバ。
そんな中、山本精一のライブスケジュール見たら、東京、大阪などでかなりぎっちり詰まってるじゃないの。もう行ってやるぞと心に決めたライブもたくさん。しかし作業は進まない。まるでどっかのクレジットカードに宣伝に登場していたオダギリジョーみたいである。「どうする?!」 ってか(←古ッ!!!)
しかも山本氏、単紺本をリリース。本日の出先の渋谷リブロで早速購入。
- 作者: 山本精一
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 単行本
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その他岡崎京子の漫画(もちろん交通事故に遭う前の)、しかも「20年前の幻の長編傑作を初単行本化」というのも当たり前に購入。ボクは岡崎京子の漫画は、出版されれば即購入という男子なのである。
- 作者: 岡崎京子
- 出版社/メーカー: 小学館クリエイティブ
- 発売日: 2008/02/01
- メディア: 単行本
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『東京ガールズブラボー』にしても、本日購入した漫画にしても、なんだか東京など都市が舞台になっていて、しかも恋愛とか、サブカルなどの消費文化とか、東京の80年代の時代の雰囲気が描かれたりしていて、それこそベンヤミンとこれらをパラレルに読んでみたらどんなんだろ、などと想像しながら電車に乗って帰宅...の最中に眠ってしまっていた、いつの間にやら。
その他にも、武満徹の対談集。対談相手のトップバッターは黒柳徹子である。武満氏、『徹子の部屋』に行ったのだな。
- 作者: 小沼純一
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/01/09
- メディア: 文庫
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そんな事より、いい事を今日は聞いた。最近初めてメールをしてくださった方が、こんな事をおっしゃる。とっても的を得ているので、本人の了解なしですが引用します。
詳細がわからないんで余談かもしれませんが、美術業界(こういったジュッパな言い方は嫌ですが)に、実がないのにわざわざ難しい言葉を選んでデカイ論理をぶち上げる人がい、そういった人にかぎって、xxxさん(とお呼びしてよろしいのでしょうか?)のように率直な意見を返されるとピーピー言う人が割と多いような気がします。
「実がないのにわざわざ難しい言葉を選んでデカイ論理をぶち上げる人」。これで謎が解けた気がする。なぜ大谷能生や北里義之両氏の著書があんなにまずいのか。いや、「わざわざ難しい言葉」を用いても、「デカい理論をぶち上げ」ようが全然OKだとボクは思っている。しかしそれは、ロジックが通っているとか、論証がきちんとしているとか、読者に説得力のある文章が自分の目の前で展開されているときだけの話だ。ボクが両氏の著作が非常にまずいと思ったのはこの辺の事で、引用箇所に対してろくにコメントをしない、関係のない文脈からの引用を平気で行っていたりする(主張の要点と引用箇所が連結されてない)、などの悪行が数々見受けられたからだ。だからボクはこのブログ上で、両氏の著作を、けなした。「実がない」んだもの。
両氏はベンヤミンだのフーコーなど、理論だか、critical termだかを持ち出して、音楽に深淵なるものを提示したつもりでいるんだろうが、ボクはそんな猫だましに引っかかってたまるかと思っている。そんな彼らの行為ははっきりいって、読者を愚弄する批評家の行為としか、ボクは表現できない。
さらに、ボクは彼らの音楽に対する姿勢さえ疑っている。彼らが本当に批評家ならば、と自戒を込めて書くのですが、難しい言葉やタームを使用するにしたって、きちんと、説得力のある文章を、わかりやすく読者に提示するべきだろう(大谷氏はそれでも横国の教育学部に在籍してたそうなんですよ)。そうでなかったら、わざわざ音楽をコトバに置き換える意義がないではないか。ただ「デカイ理論」で、根拠のないことを並べ立てる英雄気取りの批評家を、私たちはもう必要としない。大谷能生、北里義之両氏を軽く凌ぐ人たちが、日本の外には、地球上には、ゴロゴロと存在しているんだもの。