思えば遠くへ

来てしまったのか、音楽的には。たまにそんなことを感じる。

羅針盤のライブにうっかり言ってしまってから、ボクを取り巻く音楽の状況はがらりと変化してしまった。それ以来、音楽的にはとても充実した生活を送っているのだが、そんな自分のことを、あまりに一匹狼だったとも思う。

いや、こんなことは今に始まった話ではない。ボクが学ランを来ていた頃、ちまたではBoowyだのコンプレックスと言っているご時世だった。イギリスのニューウェーブ/パンクをガンガン聴いていたボクは、その頃から一匹だった。

他の人々はどうやって音源の情報を得ているのか、当然ながらボクは知らない。普通の友達さえほとんどいないのだから、音楽の友達ともなればもっといないのだ。なりふり構わず進んでしまったルート。少なくともボクの教え子たちは、ボクから音源をゲットしているのだから羨ましい。

ボクは今ちょっと鬱気味で、世界から消えてしまいそうだけど、それでもたった1人、例外的につきあってくれる友がいる。アントニー羅針盤とゴーストの対バン@Starpine's Cafeで知り合った仲間だ。かれこれ4、5年の付き合いになる(いい加減日本語覚えろよな!)。なりふり構わず、とさっき書いてしまったが、それでも彼はボクの進むルートの先に必ずいる。別に先導役を引き受けてくれと頼んだわけでもない。けれど、彼はボクにとって心強い存在なのだなと、今改めて感じる。