『鬼火』

今日観た映画は『鬼火』。ルイ・マル監督、1963年制作。

鬼火 [DVD]

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戦争に参加し、帰還したものの精神的に回復できない男の映画。本人は回復できないと思いこみ、退院したがらない。一方医者は、もう完治しているのだから早めに退院しろという。医者の「人生はいいぞ」という忠告や、この本人が(ピストルだけど)自殺しちゃうなんてことを含めて、なんかだれかの小説にそっくりだ。制作は1963年だけど、ここまでこういう症状って慢性的だったのかしら。『個人教授』は1968年制作。何なんでしょう、このコントラスト。あの浮かれっぷりと沈みっぷり。それとも「5年経つとえらく変わる」ってことなのかな。

なんて思いながら映画観てた。めちゃくちゃ端正でしっとりしたピアノだなぁと思ってたら、エリック・サティじゃない。