Sudden Infant

Sudden InfantとはJoke Lunzが運営しているレーベルみたいなもの。ベルリンに拠点を置いている。
http://www.suddeninfant.com/

↑に行くと、これまでの音源やイベントの一覧が確認できる。

ニューヨークで毎年開催されているノイズのイベント、No Funに関する記事のなかには、ノイズが(もう政権がオバマの手にわたってしまったものの)ブッシュ政権に対するアンチテーゼを示すひとつのきっかけになっていると指摘している。

それと同じようなことがSudden Infantにもどうやらあるらしい。彼のパフォーマンスは多分に前衛的なジェスチャーを備えていて、DadaismとかActionismという言葉が記事のなかに頻出する。それはどうも、主に、現状に対する怒りから噴出している。また、彼個人の経験として、幼い頃に彼の父親が自殺してしまったこともずいぶん響いているそうだ。

サウンドアートやノイズはとりわけ、美学的な領域で語られるところが多いが、このように、政治的なレスポンスとしてノイズを捉える機会は(ボクを含めて)けっして多いとはいえない。レコード店のポップは、その大きさに制限もあることから、このようなコメントを付してくれるところは少ない。この点に対し、ボクはすこしばかりの苛立ちを感じなくはなかったが、Sudden Infantをみて、やはりその必要性を強く感じてしまった。

ちなみにボクは、2005年3月のNo FunのイベントでSudden Infantを体験したようのだが、すっかり忘れてしまっている。現場で録音したMDをひっくり返せば音源が見つかるかもしれない。初めてノイズに触れるきっかけとなったのがこのイベントだったのだから、それも仕方ないのだろうけど。