追悼:レイ・ハラカミ
レイ・ハラカミさんが27日に亡くなったと聞いてショックだ。
彼の音源とじっくり向き合ったことはないのだけれど、再編される前のNHKがあまり大きく取り上げられることのないミュージシャンを迎えるライブ番組を持っていた時、一度だけ体験したことがある。
グルーブ自体は目新しいものではないにせよ、テーブル1つでこういう浮遊感を出せるのだなと思った当時を、まだボクはよく覚えている。そして、それよりも印象に残っているのが彼のトーク。面白いとかウィットに富んでいるというのではなく、グズグズだった。脱線したり、途中で破綻したり、脈絡がなかったり、まったくMCには向かない人だった。中島らもを思い出してしまったけど、彼はあのグズグズなトークを、らもとは違ってシラフでしていたのだから、たいしたものだと感心してしまったのだ。
ワインハウスの死去に直面したばかりだけれど、ミュージシャンは夭折してしまうものなのか。朝からボクは沈んでしまった。