Daphne Oramの記事+パレシュタイン来日

イギリスのエレクトロミュージックの草分け的存在のDaphne OramについてBBCが記事をリリースしている。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/programmes/click_online/9671950.stm

大陸よりも10年くらい立ちおくれてのスタートだったこと、しかも、OramもかかわっていたBBCのRadiophonic Workshopの機材がけっして満足なものではなかったこと、実験的手法からは距離をおいていたこと、そして何よりも、あくまでもドラマなどの効果音を制作する場としての性格が強かったことが影響して、イギリスのエレクトロミュージックの存在感は弱い。Oramが開発した、その名もOramicsは、それまで停滞していたイギリスのエレクトロミュージックの礎となっていったのは間違いないだろう。

この数年、Oramへの関心は高まるばかりで、彼女がロンドン大学のゴールドスミスという、左翼的で実験的手法を歓迎する芸大のイメージが強いカレッジでリサーチしていたことも有名な話だが(しかもこのカレッジはボクも英文学を学んだ場所!)、このカレッジでも彼女が残した音源をアーカイブ化するプロジェクトがあると聞く。また、ロンドン市内の博物館でOram展が開催されていたこともその流れにあるのは間違いない。

Oramの音源がLPでリリースされると知ったのは最近の話だが、アナログで聴くのとデジタルで聴くのとどちらが良いのだろうか。いずれにせよ、ぜひ入手したい。

そして、Charlemagne Palestineの来日が決定! ボクはミニマリズムに関してはあまり深く広くカバーできていないが、こんなチャンスは滅多にないので、ぜひ駆けつけたい。