メニエール病克服に向けて

メニエール病の病状のことをあまり気にせず生活できるようになった。音楽を聴くのも今はへっちゃら。Iancu Dumitrescuの"Ouranos II"という1997年の作品を聴いているのだが、もう怒濤の爆発音炸裂で思わず笑っちゃいます。マエストロはとても人当たりのよい穏やかな方だけど、音楽的にここまでchaoticな作風になると、ギャップという言葉さえまったく役立たずになります。

ところで、音楽的には絶好調!と行きたいところですが、二月か三月にバリ島でガムランの修行に出ようという計画はどうもおじゃんになりそう。そこで代案を作るべく、いつものように『ワイヤー』誌の最新号でイベントのスケジュールをチェックしてみた。

びっくり。これって、EU圏の経済的危機がもろに反映されてるじゃん。

いつもなら、雑誌の4−5頁をぎっしりと欧米で開催されるイベントのスケジュールでもって埋められているのに、最新号ではたったの2頁だけ!いや〜どこの国でもイベントが開催しにくい状況になっていってるのね。日本でも不況+震災でもってイベントの開催がままならなくなってしまったのと似たような現象が、海の向こうでも起こっているのだな。

海外の興行数に関しては、たとえサブプライム問題の発覚後であっても、特に指摘するような変化は見られなかった。それが最新号では、半数に激減! 『ワイヤー』を購読して数年と経過するが、この目減り感は初めてだ。ユーロ圏の経済破綻はこれほどに深刻なのだ。

そんな中、唯一見つけたのが来年2012年の1月下旬から2月初旬にベルリンで開催されるCTMだな。Catherine Christer HennixとかHildur Gudnadottirなどの参加予定で、私の愛人(?)Eliane Radigueもかかわるらしい。なにせ今回のテーマが"Spectral"だってことなので、ボクにはぴったり。

その他、イギリス、フランス、イタリア、ベルギーなどで開催されるであろうイベントのサイトもあれこれとチェックしたが、日程や参加ミュージシャンに不満を感じることが多く、あんまり行きたくねぇなぁと思う。

まぁだから、Dumitrescuさんにこの冬の公演スケジュールを予め聞き出しておけば、計画も立てやすいものよ、と気づいた。