Noisewarcame

どうもこのブログは、マニアックすぎるというコメントを頂戴しましたが、ブログなので、そんなコメント知ったこっちゃございません。

いやいや、また針江さんのことをちょっとだけ書きますが、彼のドラムはとてもタイトです。聴いているとエルビス・コステロのバンドで叩いていたピート・トマスのことを思い出します。彼のブログがあるみたいなので、連絡してみようかしら。

で、今日のネタ。Noisewarcameという表記はあまりされないのですが、一般にはノイズわかめという表記で知られている大阪のバンドです。バンド名だけはずっと知っていたのですが、得体がいまいち掴めず、CDを買う前にライブには行こうと思っていたのですが、学会帰りに新宿のレコード店に、さそわれるまま足を運び偶然見つけた次第。ファーストアルバム『希望の水』でございまし。

メンバーを確認してびっくり。バンドのベースは、羅針盤でベースを担当していた須原敬三だったのだ。彼は羅針盤のファーストから4枚目まで在籍していた(それ以降、羅針盤不定形なバンドの形態をとるようになり、ベースを抜きにしてライブをやることがしばしばだった)。

レーベルを確認するとギューンカセットで、あぁこれはたしか須原敬三が運営するレーベルだったなと思い、要は家内工業生産的なプロセスを経たのだなと認識。で、今ギューンカセットのサイトをみたら、ノイズわかめは土曜日に高円寺でライブをやっていた。何たるこっちゃ。おにんこ!もでてたし。ちくしょ。

音はアングラ臭ぷんぷん。自分の部屋が、タバコとホコリまみれの空間にあっというまに変身してしまった。あらゆる音にはエコーか、ワウか、ディレーか、ディストーションがかかっているという状態で、とにかくサイケ音をこれでもかという具合に出すのが、どうもこのバンドの主眼らしい。タイトルに表れるような、ノイズとか戦争というのとは、ちょっと違うらしい。まぁもっとも、このバンドはノイズと無関係ということではないのだが。ゆらゆら帝国よりゆらゆら感あり。

なんでも、このバンドはスタジオで練習していると、隣のスタジオで練習しているバンドから嫌がらせを受けたりしたと、伺ったことがある。でも、他のバンドが迷惑がるような凄まじさは決してない。ボクにすれば極めて真っ当な大阪のサイケバンドだと思う。聴ける、実に聴ける。以前新大久保で観たオーバーハング・パーティースタジアム・ロックとしてバカにしたボクですが、オーバーハング・パーティーに改良に改良を重ねると、ノイズわかめが出来上がります。このバンドはマストです、ぜひ行きましょう。

で、新宿の某外資レコード店(黄色い背景、赤い文字でお馴染みの、no music, no lifeをモットーにしている、あそこ)にて、中村一義を発見。ちっこい男だった。

最後に思い出した。日曜日は、ボリスとSunn O)))の川崎での公演があったのでした。ボリスは日本のノイズロックの、そしてSunn 0)))はアメリカのノイズの大御所。この2つのバンドは確か昨年、すでに全米ツアーを行なっていて、フィラデルフィアに住む友だち(そっちの方の法科大学院の図書館の司書をしているらしい)がどうも行ったらしい。ボクは日曜日の予定がどうなるか見通しがつかなかったし、実際一日中寝不足気味だったので、泣く泣く公演を諦めた次第。