ノイズわかめと眠気

退屈な映画を見ているとき、退屈な本を読んでいるとき、眠くなってしまうのはボクだけではない。みんなこういうことをいうだろう。でも、音楽に関しては、この法則は当てはまらない、少なくとボクには。

ノイズわかめのCDを購入して1週間ほど経過しますが、それ以来ずっと、体を横たえるたびにボクはこのCDを、比較的大きな音で鳴らしています。寝る前以外でこのCDをかけることがないので(こんなバンドのCDを、昼間っから鳴らしてなんかいられない)、ノイズわかめを聴く唯一のチャンスなのですが、実はまだ全編をちゃんと聴いてはいないのです。最初の数曲しかきちんと聴けていないのです。恥ずかしい話ですが...

なぜか?途中で眠ってしまうのですよ。疲れているので、ボクの聴覚はノイズわかめの音をはねのけてしまっているということもあるかもしれません。CDを聴く意思が、疲労感に負かされてしまうということがあるわけで。最後の曲は、オシリペンペンズのモタコ氏が絶叫してますが(CDを買ってすぐ、それぞれの曲をちょっとだけチェックしたからわかる。クレジットを見れば書いてあることなのだけれど)、それをものともせず寝ています。でも、これは理由としては部分的です、きっと。そうではなくて、途中で眠ってしまうのは、ノイズわかめの音は心地よいからなのです。

退屈な音楽を聴いていると、どんなに疲労感が蓄積していようと、ボクは絶対に眠気に襲れません。イライラしてしまうから、かえってある種の覚醒が起こってしまうのです。退屈な音楽は眠気を解消するためには能力を発揮します。

ノイズわかめを聴いていて毎回眠気に襲われてしまうのは、この音が快楽以外の何でもないから。退屈さを感じて眠くなってしまうのではない、絶対。ノイズ、リバーブ、アングラの香り。ノイズわかめをサイケ感満載のバンドにするお膳立ては揃っている。サイケ感特有の眠気をノイズわかめは誘発している。

で、今日の夕方、三上寛JOJO広重山本精一、それから三社、あと遠藤ミチロウがステージに上がる。実は行けるかどうかわからないのだが、行けたらライブレポートを。