樋口寿人@marbletron

今日これから行くのは新高円寺marbletron。初めてです。

前回樋口寿人さんのことで、単なる弱音系でも微音系でもないと書いたような気がするんですが、それはこういうことです。

弱微音(とめんどくさいので書いちゃいますが)ってのは、オフサイト(昔代々木にあった、ミュージシャン用のサロンみたいなところ)の存在が大きいのだろうか。ここが一般に言われているのは、一般的な家屋を改築しただけの空間で、住宅事情によりでかい音が出せない箱だったらしいのだが、ここは間違いなく物理的に爆音が出せない。弱微音でなんとかしなければいけないんだろうけれど、ボクの感じるところでは、この弱微音系のひとたちは小さな音からはじめて、さてそれからどこへ向かいましょう、何を目指しましょう、というのが主眼なんだろうな。爆音を出せないという環境がまず初めにありきなものなんだもの。でも、樋口さんは違う。彼の作品は結果として小さめな音にたどり着いた、ってとこだろうか。弱微音系も樋口さんも小さい音というレベルでは等価かも知れないけれど、この音が出発点かゴールかで、(少なくとも)ボクの音の聴き方はまったく変わってしまう。で、とりあえず、本人には今日行くことをメールしといた。

しかし、彼の演奏を前回聞いたのはUFOでのことだったけれど、あのバーの音は何とかならんか。バーってのは、本当にうるさい。しかも運の悪いことに、そのときバーで働いていたのは、おとぎ話とかいうくっだらないバンドのボーカル(兼ギター)の男で、これがほんとにくっだらない話しかしない。で、そのくせすべてわかったような顔して客を見る。あ”ーこういうやつこそ背中を蹴飛ばしてやりたい。

いやでも、ほんと。バーの人はそれくらいのことをきちんと読んでほしいなぁ。その場の空気というものを。ましてや君もミュージシャンのはしっくれなのだから。