渚にて、など

今日、原稿を一つ書き上げてちょっとホッとしているところ。『ワイヤー』誌もそろそろ7月号がそろそろ日本に到着する頃なのに、4月号からほとんど読めてません。なんてこった。やっと読むのを再開できるかなと思っているが、7月の初めに学会があって本読みたいしなぁ。これがどうも、ノイズのご先祖さまであるイタリア未来派とちょっとばかりかぶっているらしくて、研究会で扱う本を速攻買いした。

Poetry of the Revolution: Marx, Manifestos, And the Avant-gardes (Translation/transnation)

Poetry of the Revolution: Marx, Manifestos, And the Avant-gardes (Translation/transnation)

で、ついに出ましたね、渚にての新作。

よすが

よすが

びっくりした。渚にての新境地! みたいなことが書いてあるから、どんなことかしら? と思いつつCDをトレイに入れてみたら、あら、確かに新境地。それも本当に意外な形で。

いままでの渚にてのイメージだと、軽くノイズが響いたり、いきなりファズでガジャーンとなったり、どちらかというと不安定なリズム感(マヘルっぽい感じの)が目立ってようなものが、新作はウェル・メードポップソングに仕上がってるんだもの。しかも、頭士奈生樹のギターやら吉田正幸のキーボード参加ってことは知ってたから、新作はサイケの王道を行くものと決めてかかってしまっていたのだ。

きっと、昔からの渚にてファンは新作にはちょっとした不満を感じる人もいるかもしれない。ボク自身は、前に書いたとおもうのだが、柴山シンジ(と今回からは伸二からシンジと表記が変更していた)よりも竹田雅子が大好きで、彼女のソロ作が出ないかなとまで思っている人間なのだが、竹田雅子がちょっと陰に隠れてしまった様子が残念でならない。あと、渚っぽさというか、海っぽさがやっぱり希薄かしら。

しかし、渚にてを聴いていつも思うのは、竹田雅子のドラムのヘンテコさだ。いや、こういうからって別にけなそうと思っているのではない。無理なフレーズを叩いて曲を台無しにすることは絶対にないし、その分自然な仕上がりになっているのだが、何がヘンて、バスドラのフレーズが時にトリッキーなのだ。これは聞き逃せないと思うし、好きなんですこういうのが、ボク(チャイナにせよ、竹田雅子にせよ、女性ドラマーに凝ってた時期があるくらいなんです)。

ところが、明日というか、正確には本日夜の渚にてのライブ、行こうかどうかどうか迷っている、行く気になっても行けるかどうかわからない。困った。

そのほか、最近購入したのは以下の通り。

Third

Third

とか
In Rainbows[輸入盤CD](XLCD324)

In Rainbows[輸入盤CD](XLCD324)

など。このあたりのCDが、人と共有できるリミットだったりする。その他には、樋口寿人さんの新作。カセットフォーマットなのだが、我が家のカセットプレーヤーがイカれていることに気づいた。片面はうるさくて、もう片面は静かなんだそうだ。