埋火、『わたしのふね』
心の琴線に触れまくりの日本のバンドを久々に発見する。
- アーティスト: 埋火
- 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
- 発売日: 2008/12/19
- メディア: CD
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ボクはこのバンドを全く知らなかった。見汐麻衣(Vo. G)とパートナーである志賀加奈子(Dr. Cho)に、かつて羅針盤のベーシストであり、(恐らく)現在ではノイスわかめで活躍する(?)須原敬三がサポートの形で全面参加している。
HMVで試聴して、即購入を決めたが、帯を見て納得。渚にての柴山伸二氏の推薦コメントがついている。うん、氏がコメントを書くのも最もだと思った。帯を読みながら1曲目を聴いたけれど、そんなかのメジャー7thのコードの使い方があまりに渚にて的なんだもの。『わたしのふね』なんていうタイトルからしても、このバンドはどっかで渚にてを意識してるのかと勘ぐってしまいたくなる。
ギターとドラムとベース、それに歌声。これだけの構成ゆえに、とても歌声が映える。凛とした歌声にちょっとエコーがかったギターがよく合ってる。ちょっとソフトになったDoodlesっぽいかも。こういうバンドは、昔はけっこうたくさんあったような気がするけれど、最近ではめっきり聴けなくなった。歌一直線ってバンドでありつつ、演奏もそれなりに聴かせてくれるバンドとなると、近頃では本当に探すのが難しくなった。楽曲もけっこうバラエティーに富んでるっぽいし。いやいやこれは、かつてのリトルモアっこにはたまらない1枚でありますぞ。