冬期休暇に向けて

今週あたまに、主だった業務は終了ということにして、それではライブに行くぞと心を固めたいところだけれど、実はまったく行っていない。山本精一のソロ@高円寺とか、山本精一参加の大友セッション@新宿にでも(あまりごちゃごちゃしたラインアップでもなかったので、ちょっと興味持った。ボクは基本的に大友は評価しないけど)足を運ぼうかと思いつつ、行くのを取りやめた。あまり良い予感がしなかったのだ。

その代わり、といってはよろしくないのだが、少し雑誌や本を読もうと思った。『ワイアー』誌も数ヶ月溜まったままだし、なにより高橋悠治の著作

高橋悠治|コレクション1970年代 (平凡社ライブラリー (506))

高橋悠治|コレクション1970年代 (平凡社ライブラリー (506))

これなんかもいい加減読み進めないといかんじゃん! このまま餅ばっかり食べる正月を迎えたら、きっと太るに違いないと、自分を脅してでも読まないと(でも実際は、本日から筋トレ再開である。おなかの周りにお肉がつき始めたのよ)。まだパラパラ読みしかしていないけれど、この方のテクストはちょっと濃いし、そればかりでなく、日本では現代音楽の巨人的な存在の武満徹を始めとする作曲家に対する、ゴメスでもわかるあからさま批判だったり(日本人のコンポーザーは、西洋クラシック音楽から学んだ小手先テクニックで日本のマーケットに売り込みをする一方、いかにも日本的な要素を同時に組み込むことで今度は西洋のマーケットに売り込んじゃってる、とかなんとか)、うっかり読み落としては勿体ない指摘が随所に発見でき、一行一行丁寧に読むべきテクストなのね、と痛いほど思い知る。

その他には、

The Place of Music (Mappings)

The Place of Music (Mappings)

この本は、David Matlessを検索にかけたら偶然発見してしまった1冊だ。ヴィクトリア朝で、どんな具合にブラスバンドが発達したかをレポートする章があり(Trevor Herbert)、『ダロウェイ』の失業者マーチングのトランペットと話が絡むとよいなあ、と淡い希望を抱きつつ読んだ...けど結びつかなさそう。その他には、英領インドのグラモフォン産業のお話だとか、20世紀前半の英国の音楽状況のお話など、結構盛りだくさんである。

しかし、外資系量販店で『ワイアー』誌を購入するのも今月号でとりあえずおしまい。ポンドが安いので、定期購読を申し込んだのだ。