Bob Graettinger

2日前の16日に、大学の卒業生だけで開催される英米文学の学会に出席した。E野先生の講演があった。内容は、オースターのCity of GlassとGraettingerというジャズ・コンポーザーの、同タイトルの曲をなんとかして結びつけるというものだった。司会のO塚先生が指摘されたように、その二つを結びつける箇所なりフレーズがオースターのテクストの中にはまったく欠如していて、発表されたE野先生も苦々しい表情をしておられた(しかもオースター自身、あんまり音楽には精通してないだろうとまでおっしゃた)。だがそんなことはどうでもいい。というのもボクは、E野先生が講演中に再生してくださったGraettingerの作品に耳が釘付けになってしまったからだ。

City of Glass

City of Glass

なんでも、Bebop後にジャズがクラシック音楽に接近したときの作品なんだそうで、そこでGraettingerが意識しているのはシェーンベルクらしい。確かに聴いてみたら、もろシェーンベルクだわ。他のオーディエンスは、さぞかしワケわからなくなっているだろうとE野先生はおっしゃってましたが、いやいや、ボクにはとても美しく聴こえますよ。もうゲットするしかないですね。Stan Kentonだし。

ってことで、今日、仕事帰りに渋谷のTower Recordsに寄ってみたけど陳列されてなかった。悔しいので店内をぶらぶらしていたら、一部の輸入版のCDが、驚愕のお値段で購入できると知った。Sly & the Family Stoneとか、Miles Daviesなどもそんなかに含まれる。1枚1000エンだもの。というわけで、今これに陶酔中。

Third

Third

こういうクラシックなサイケのこと、すっかり忘れてた。ちまたでは、相対性理論がいろいろ話題に上ってますが、そんなものきいている場合ではない。