想い出波止場を寝る前に聴いてはいけない

想い出波止場のライブにいきましたよ。6月7日(日)と8日(月)の2days@Earthdom、新大久保。

初日は大変だった、聴いているだけでも精魂つき果てるライブだった。こちらは死ぬ物狂いでついていこうとするけれど、ロック、ポストロック、ノイズ、(すごくうまい)スカムとぐっちゃぐっちゃに演奏するから、ライブ中のボクの頭のなかはぐちょんぐちょんの2時間でしたわ。

2日目は、後夜祭の位置づけだったためか、客足は初日ほどではなかった。そのおかげで、落ち着いて演奏を聴くことができたし、演奏だって初日みたいに爆裂だったので、楽しむにはよかったかな。吉川豊人(この人は、ボアダムズの影のキーパーソンと呼ばれている人です)を観たことがなかったので、彼の名前がクレジットされている2日目も、ボクにとってはマスト公演だったわけです。

自分が山本精一ファンであることはいろんな人に知られているのですが、山本精一の参加するバンドの中で想い出波止場Rovoに並び、実はあまり思い入れのないバンドです。理由はさっき書いたように、あまりにぐちゃぐちゃだから落ち着いて聴いていられない、かならずどこかで集中力が途切れてしまうことにあるようで、こういうぐちゃぐちゃっぷりはどっちかっていうと東京というよりは大阪らしい要素なんだろうか。もちろん、そのぐちゃぐちゃと言ったって、それはへたくそだからというつもりは全くない。すごく巧いミュージシャンの集まりだからできることなのだと、こちらだってじゅうじゅう承知ではある。

それでも想い出波止場のライブに行く気になったのは、一つのコンセプトにまとめる形でアルバムでも何でもが作り上げられてきたのであろうロックなどの音楽の歴史(?)を意識すると、想い出波止場なるバンドはかなり時代に逆行しているような気がするから。このバンドのそういう意図らしきものを、強く感じてしまうから。だからこのバンドは、聴く側の実力をすごく要求する。聴く側は試されているのだ。

初日のライブ終了後、会場限定発売のCD-Rを購入しました。翌日の労働に備えて早めに就寝しつつ、そのCD−Rを聴きました。聴いているうちに、極度の疲労で寝てしまうかもそれないなと思いましたが、やっぱりぐちゃぐちゃなので、結局眠れませんでした。月曜日の仕事に響いてしまいました。