三上寛+今井和雄デュオ

行きましたよ14日の高円寺Showboatの公演。

ボクにとってこのお二人がデュオとして共演するとはゆめにも思わなかったので楽しみにしてました。フォークとジャズのぶつかり合いですもん。今井さんに個人的に聞きたかったこともあったので、何が何でも行こうと決めてました。

三上寛がリードをとりつつ、そこに今井さんがすり寄っていく形のオープニングは予想がある程度可能だったとはいえ(というのも、やっぱりフォークっていう形式が大きくものを言ってしまうのは避けられないだろうから)、お二人とものっけからフルスロットルで爆裂していくのでびっくりした。でもジャズとフォークのイディオムを一つのステージにのっけてしまうことに対する疑問というか不安はやはり残るわけで、ぶつかり合っていたのは確かなことだけれど、かみ合うのかっていうとかみ合ってないという瞬間もたくさんあったような気がする、いくら今井さんがフォークの三上にすり寄るとしても。

ただだからダメだというのではなく、なんなら今井さんがフォークへすり寄っていくみたいな気づかいは一切やめて、一つにまとめようみたいな意志も捨てて、もうこの際、お互いに遠慮するみこともなしで、フォークとジャズによるガチ対決というか、食うか食われるか対決というか、それぞれのイディオムで完全に突き通してしまうほうが面白いのかもしれない、まぁ後半の今井さんはジャズ全開だった気もするけど。

その前座をつとめた樋口さんと朝生愛さんのデュオを観たのは今回が2度目か。このデュオによって新しい展開を迎えたのは朝生さんの方かもしれない。このデュオ、ちょっと面白くなってきた。このデュオで音源出してもいいのかもしれない。樋口さんはCDであんまり歌わないけど、関係者らしき人びとが口々に漏らしてたのと同意見で、樋口さんの歌、ボクもありだと思う。