今週のライブ

今週は2度もライブに行けちゃいそう。

一つは明日、29日(木)で、新大久保Earthdom。今井和雄さんやら恩田晃さんやら、オプトラム伊東さんやらご出演。
恩田さんのライブは一度も観たことがない。この方は確かニューヨークで活動だったかな。数年前、ニューヨークでNo Funというノイズのフェスを観たとき、このフェスと同じ日に恩田さんの演奏があることを現地のNY Timeoutを読んで掴んだことがありましたっけ。

最近になって恩田さんのことを特集記事にした『ワイヤー』誌307号。

恩田さんは自ら、いろんな意味でのアウトサイダーを自認しておられる。そのためか、かなり辛辣なことをおっしゃる。かなり辛辣と書いてしまったが、実のところ、「よくぞ言ってくれた!」と腹のなかでそう思っていた。

日本の(ポスト)音響派の人たちはダメだ、と切り捨てる。この人たちが前衛であるかないかは難しい議論かもしれないが(まぁ大体は前衛ってことになるんだろうけど)、この人たちはダメだ、と。なぜなら、海外の前衛のミュージシャンは、前衛の歴史や理論を背負っている。でも、日本の前衛ミュージシャンには、前衛ものの歴史や理論への知識や理解や意識がまったく欠如している、と。それがアカデミックなレベルであれなんであれ。

恩田さん、こう言ってくれてありがとう。ボクもこの数年ずっとそう思ってました、そう思ってブログ書いてました。

ここ数年の『ワイヤー』誌における(ポスト)音響と呼ばれるミュージシャンに対する評価は、じつのところかなりよろしくない。というか、酷評が続いている(たとえば、大友良英とかSachikoMが、杉本拓なぞはその好例)。ボクの直感では、こういった酷評は、恩田さんが指摘することと無関係ではない気がする。明日演奏する今井さんは、美学にとても敏感な方で、今井さんのマージナル・コンソートは有機体論をめちゃめちゃ意識した集団だけど(ご本人のノートを読むと、これがビビットに伝わるの)、大友良英の演奏は、単なる音の積み上げでしかないものね。「休符だらけの音楽装置」のすごい大判のパンフレット読みましたけど、大友本人の語りの中に新たな戦略ってとくになさそうだものね。

まぁぐだぐだ書きましたが、明日が楽しみです。でもって、30日(金)には、にせんねんもんだいのライブに行くです。