年内最後に、いろいろと

フィル・ニブロックのことを書いて以来、一ヶ月以上経過してしまった。その間何も書かないで過ごしてしまったことは、だらだらとしたボクの生活に原因があるのかもしれないけれど、ライブが立て続けだったり、学会があったり、論文などの締め切りや定期試験があったりと、それなりに忙しかった。

それなりに忙しかったけれど、音楽はちゃんと聴いていた。最近は現代音楽のCDを入手することが多くて、シャルルマーニュ・パレシュタインとか、リュック・フェラーリとか、モートン・フェルドマンなどをヘビーローテーションさせている。この辺のCDを列挙すると大変なことになるから紹介抜き。

その他では、ロシア・アバンギャルドのブックレット付きCD2枚組を入手したりして、とても喜んでいる。詳しいことは正月に聴き込んでから書きたいけれど、1920年代の音源(しかもロシア!!!)なのに、とてもエレクトリックでスケール大きなな響きが聴けてしまうのだ。これだけはモノを紹介しちゃえ。副題は "Sound Experiments in the Russian Avant Garde"。

Symphony of Sirens

Symphony of Sirens

このCDでレーニンとかトロツキーの生声が聴けるとは思わなかった。

また、最近の自分にとって大きな出来事といえば、今井和雄さんのライブだな。今月だけで、今井さんのソロとマージナル・コンソートtの二度のライブでお目にかかることができた。ソロの公演では、客が自分を含めて今井さんを直接知ってる人間だけなので、公演後のトークも大変盛り上がったのだが、今井さんの現代音楽のアーカイブは質量ともにすさまじくて、ほんとうならば、メモを片手に話を伺いたかった。

そして最後に。かねてから見たかった巨人ゆえにデカイのライブ。やっと希望がかなった&すばらしいライブだった。このバンドはこれまでの中でもいい状態なんだろうなぁと感じてしまう。衝撃度もかなりハイで、NHK-FMの『ライブビート』での放送を聴いていた時同様、ぶん殴られたようだった。メタリックでぐちゃぐちゃのようであって、その実背筋が通っている。やりたいことが自分たちの間でとても明確になっているんだろうなぁ。

そして、新年早々は...

ドイツのテクノ野郎Moritz von Oswaldが、Max LoderbauerとフィンランドVladislav Delay (aka Luomo)とを引き連れて来日。
[%7C]

それから、オーストラリアのOren Ambarchi(ボクはいつも心のなかで、彼のことをオージー東野幸治と呼んでいる)まで来日! 彼はキース・ロウ(AMM)との共演も予定されている。というわけで、ずっと忙しい状態が続きそうだ。

さて、正月は少し腰を落ち着けて本を読めそうだなぁ。