春にして誰を想う???

小沢健二の春以降のライブ活動がいろいろ報告されてますな。

フリッパーズが登場したてのころ、ボクはこのバンドには興味がぜんぜん持てなかった。バンドブームの数あるうちの一つだろうとしか考えてなかった。で、とっととフリッパーズが解散して小山田と小沢がソロ活動に突入するとなった頃に渋谷系なんてのがでてきて、その頃に多感な10代−20代前半を過ごしたわけです。

小沢健二といえば? みたいな質問がたとえ仮にあったとしたらほとんどの人は『ラブリー』のころを思い起こすんだろうけど、ボクにとってはこの時期の小沢健二はかなり例外的(嫌いだというのではない)。音楽的にかなりポップに、そして服部隆之を起用するなどのアレンジのきらびやかさがちょっと引っかかるのだ(ここにこそロマンチシズムが潜んでいるという人もいるかもしれないね)。××EMIの思うままに振り回されてたんじゃないか。ここのレコード会社はそういうことをやりかねない。

ボクにとっては、歌も演奏も不器用で真摯なファーストアルバム、『犬キャラ』。

犬は吠えるがキャラバンは進む

犬は吠えるがキャラバンは進む

この淡々とあまり感情をこめない歌い方が良い。シンプルで、アーシーで。愛が苦手なボクは、こっちの方がストレートにぐっと来る。それから、最後のシングル。
春にして君を想う

春にして君を想う

アマゾンでみてみると、エラい高騰してますなぁ。恐らく『球体』以降のシングルで認知度は低いかも。そのわりには、Youtubeでこの曲をうたう彼の動画が2つもアップされていてびっくり。ジャズ編成でしっとりとしたタンゴっぽい楽曲。こうやって考えると、小沢健二っていろんなジャンルを漁ってるのね。ネオアコやらポップなものを起点に、ラップ(スチャダラパーとの共演のこと)、ジャズ、タンゴがあるんだもの。

マービン・ゲイのコンピレーションに参加したり、その後はR&Bみたいなことをやってるのはもちろん知っているけれど、この時期のアルバムは、自分にはさっぱり響かなかった。

さて、今週末はヒューさんと山本精一などなどのMostが下北沢でライブ。Mostを生で観れるのは何年振りだろうか。それから、週明け月曜日にはオーストラリアのOren Ambarchiがソロ公演が控えている。

MacBookのハードディスクを500Gにパワーアップさせたし、これからもじゃんじゃんと音源収集しよう。