Ambarchiなどなど

今週の月曜日のことだが、六本木のSuperdeluxeでOren Ambarchiを観てきた。

この数年間、誰かに会ってはノイズ、ノイズとばかりいってきたボクではあるが、最近はドローンにはまりだしている。ドローンとは低音持続音とか訳されるけど、実際のドローンものをいろいろ聴くと、低音とは限らない。また、絶対に持続していなければならない、というわけでない。当然ながら、アプローチは多様である。

アンバーチの公演を観たのは今回が初だった。ドローンものをやるのは薄々知っていたので、最近の自分の傾向とぴったりマッチしててよかった。正味40分ほどの演奏だったがとても充実していた。

ある意味、ギター一本で勝負するアンバーチのアプローチは驚くほど正攻法とでも言おうか、低音だし、持続する音を発している。ほぼ規則的なリズムを刻む鐘の様な音は、広く、深く響き渡り、時に穏やかに、時に激しさを増し、見事なバランス感覚があった。

この日の公演の数日前には、灰野敬二やKeith Roweらとの共演があったけど(ボクはいけなかった)、灰野さんはアンバーチに興味を持っているらしいことは、かつて『ワイヤー』誌で読んだような記憶がある。で、アンバーチを実際聴いて、たしかにこりゃ灰野さんとばっちり合うわ、と思った。

というわけで、Ambarchi+O'Rourke+Haino3人のCD『ティマ・フォルモサ』を会場で即購入。

で、現在は文学や音楽のジャーナルを読みながら、ドローンものの音源を整理中。その途中、2008年のストックホルムで観た "24 Hour Drone People"を思い出し、録音に使用したMDを引っ張りだす。で、さくさくとmp3化(ハードディスクの容量アップは本当にプラスなことずくめだ)。すげえいろんなものが出てくること出てくること。驚きもあり、発見もあり。