今井トリオ@なってるハウス

この数週間ほぼ引きこもりの生活を送りつつも、この2、3日は資料を集めたり友達に会ったりと外出の予定がぎっしり。今日は都内のT大学へ資料を集めた後、入谷・浅草エリアのなってるハウスへ。今井和雄トリオのライブを観戦。

BLOOD

BLOOD

トリオの公演を初めて観たのは、あまりよく覚えてないけど一年くらい前。CDを購入したのはおよそ半年前。『ワイヤー』誌にリビューが掲載されたのはボクのレーダーにはおさまっていて(誰がリビューワーだったのかは覚えてないけど)、ジャズが(恐らく無自覚に)取り入れてしまう形式をひょいと乗り越えてしまっているトリオとして評価されてたように覚えている。

今井さんのギターにオプトラムの伊東さん、それからエレクトロニクス担当鈴木学さんなんちゅう形式でも乗り越えてるようにも思えるし、「ギーギービュンビュンブッ」(としか言えない)感じで、曲の原形が残ってるような残ってないような仕上がりを持たせる加工って言う意味でも、ジャズとは言わず音楽越えしちゃってる気がする。ほんと、ボクにとってはジャズ云々という話を必然的に考えさせもするし、またそれ以上に音楽のことをも考えさせるトリオだなぁ。

CDやライブで思うけど、今井さんのギターや蛍光灯オプトラムの鋭さと、エレクトロニクスの柔らかさのコントラストというか、その感触がクセになってしまう。形象をとりつつ同時に溶解するのも可能なって感じ。これがとても気持ち良い。

しかし今日のライブはことさら、のっけからアグレッシブなスウィッチ・オンだった。そして最後はpointillisticだったりして。

というわけで、重要度五つ星のユニットでございます。

公演前後はいろいろトーク。今井さんとは公演後にトーク。毎度いろいろご教示いただくが、その度に自分の青さを痛感し、いろんな意味でもっと頑張らないといけないなぁと思う(実は、寝ている時の夢の中に今井さんが2、3度ご出演で、「君は勉強が足らん」といつもの口調でお叱りを受けている)。