久々に武満徹

金曜日の深夜に、NHKの教育テレビで武満徹の『ノーベンバー・ステップス』を中継しているのに出くわしてしまったもんで、土曜日はずっと武満徹全集の音源をぐちゃぐちゃいじる。

ぐちゃぐちゃ、というのも、アルバム名を含めた音源情報がしっちゃかめっちゃかになってしまっていたから。だから、午後一杯を費やして、CD58枚にも及ぶ音源の整理。大変だった。

武満徹っていろんなことをやったのねぇ。武満の現代音楽は有名だけど、映画音楽も大量の音源があるし、ポップスあり、ジャズあり、などなど。ここまでジャンルの幅の広さを持てる音楽家はなかなかいないよな。

ここのところは、『ワイヤー』をちまちま読んでますな。

Paul Burwell(1949-2007)の特集なんざぁとても刺激的でしたね。ひと言で表せるかな? アーティストがこの世(これは極めて政治的な意味合いを持つのだけれど)との関わりをどうやって深められるかっていう部分を、音を通して最大限にやった人って感じか。David Toopとの写真から推測するしかないのだけれど、ボクみたいに鉄工所で生まれた人間だと妙に親近感というか、血がグツグツしてきそう、というか、とにかく生で体験できなくて残念でならない。

それから、『ワイヤー』ではここ数年みんなが気にしている"Hypnagogic"とか"hauntology"っていう現象を、いろんなジャンルで追跡したり分析したりしている。要は、ポピュラー音楽限定とほぼ考えてよいのだけれど、1980年代くらいのちょっと古めかしい音源が、最近のプロダクションのベースになっているってことなのよねぇ。いろんな見解があるようだけど、現段階ではそれらをまとめるのは難しいなぁ。いろんなライターが書いているから、この現象がいかに広がっているかがよく理解できる。日本ではこの種の話って持ち上がってるのかな?

ドルフィーの音源を聴いたりしている日々でございます。昨日買った音源は、ハン・ベニンクがドラム担当だったのでちょっと嬉しくなってしまった。

ラスト・デイト

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Far Cry

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