Buffalo Daughterなど

前回触れたCatherine Christer HennixおじさんおばさんのCDがどうしても気になってしまったので、結局購入。本日到着する。

Electric Harpsichord

Electric Harpsichord

明日と明後日は家の事情で新潟へ行かなくてはならないので、新幹線や滞在先でCDを聴くことにする。

ところで、久々にNHK-FMライブビートを聴いた。Buffalo Daughter(以下BD)が4年振りの新作CDをひっさげて、ジャパン・ツアーを敢行するんだって。その一貫としてNHKで9月28日にライブ形式で収録、放送ってことね。

ほんでもって、新作タイトルが"The Weapons of Math Destruction"。番組のナヴィゲーターを務める古閑裕氏の解説を引用すると、「物理という絶対的な法則をアートで破壊することをテーマ」にしているそうだ。随分でかいコンセプトに出たなぁと思った。

BDのいう物理的とか数学という言葉がなにをリファーするのかは未だに判然としない。でもこのコンセプト、BDのライブ聴いておもったけど、破綻しちゃぁいないか? BDはロックやヒップホップなど、いろんなアプローチができるけど、どれもこれも数学的にノーテーション可能な楽曲ばかり。ライブ時における物理的条件だって無視できないものね。

ノイズだとかフリージャズみたいなものをボクはどっさり聴いてきてるから、こういう風にBDを聴いちゃうんだろうなぁとは思うけれど、けれどね、「物理という絶対的な法則」をぶち壊そうと懸命なのに、物理的条件、数学的構造に支えられる音楽でもってそれを果たそうとするんだもの。とてもアイロニカルなプロダクションだ。こういう有様なのに、「アート」と口にできるズーズーしさはボクには真似できない。それともそのズーズーしさこそがアートということか。